皆さんこんにちは
株式会社エムアイエフの更新担当の中西です
さて今回は
~発電所で働くということ~
「水力発電メンテナンスの仕事って、実際どんな感じなの?」
という疑問に、現場目線でお答えしてみたいと思います。
脱炭素・再エネに興味がある
インフラ系の仕事に関心がある
山や自然が好き
機械いじりが好き🔧
そんな方には、きっと面白く感じてもらえるはずです✨
水力発電所というと、
街中のビルの中の発電所…ではなく、
多くは山間部・渓谷・ダムのそばにあります。
携帯の電波がギリギリ1本📶
目の前には川と山しかない
通勤道路は、くねくねの山道
最初は不便に思えるかもしれませんが、
慣れてくるとこれがまた“隠れ家感”があって悪くないんです😆
四季がはっきり感じられる
通勤中に野生動物(鹿・サル・イノシシ)と出会う
ダム湖の朝焼け・夕焼けがめちゃくちゃ綺麗
「景色のいい職場で働きたい」人には、
ある意味で最高の環境です🌅
※発電所によって違いはありますが、
ここでは“日勤・通常点検の日”のイメージでご紹介します。
その日の作業予定の確認
メンバーの体調確認
安全上の注意点共有(危険予知ミーティング:KY)
「今日は発電機の振動測定と、水車室の清掃、
午後はゲートの動作確認だね」
といった感じで、1日の全体像を共有します🗣️
まずは発電所全体の“体調”を確認。
発電機の出力・回転数
軸受温度・発電機温度
水圧・流量
各種アラーム履歴
数値にいつもと違うクセがないか、
グラフを見ながら確認します📊
最近はデジタル化が進み、
画面表示もだいぶ分かりやすくなりましたが、
それでも**「いつもと違う小さな変化」**に気づけるかどうかは、
やっぱり経験値が物を言います。
ヘルメットをかぶって、
いざ水車室・発電機室へ👷♂️
軸受部に振動計を当てて、規定値内か測定
耳で“ゴーッ”“ウーン”という音を聞き分ける
油の流れ・温度を確認
床や周辺に油漏れ・水漏れがないかチェック
トラブルの前触れは、
ごくわずかな異音
ほんの少しの振動の増加
匂いの変化(焦げ臭さ)
として表れることもあります。
計器の数字も大事ですが、
**「五感で設備と向き合う」**ことも、
この仕事の面白さのひとつです😊
パトロールで集めた振動データや温度データを、
過去のデータとグラフで比較。
じわじわ上がっている傾向はないか
ある特定の負荷時だけ数値が変わることはないか
前回点検時との違い
などを確認します。
「この軸受、少しずつ数値が上がってきているな…」
そんな小さなサインに気づいたら、
上司やチームと相談して、
「次の定期点検で分解して診よう」
といった判断につながっていきます。
午後は、ダム側へ移動して
ゲート開閉の動作確認
非常用設備の試験運転
バルブの作動音・速度の確認
などを行う日もあります。
普段はめったに動かさない設備ほど、
定期的に動かして、動作を確認することが大事です。
いざというときに動かなかったら、
洪水時の放流や設備保護に支障が出てしまいます⚠️
試験中は、
電気系統の反応
油圧・水圧の立ち上がり
動作中の音(異音がないか)
などを、チームで分担してチェックします👀
最後の時間帯でよく行うのが、
機器周りの清掃(ホコリは敵!)
グリスアップ(軸やリンク部分の給脂)
配管・ケーブルの固定状態チェック
一見地味な作業ですが、
こうした“基本的なお手入れ”こそが、設備の寿命を大きく左右します。
ホコリが溜まる → 熱がこもる
グリス切れ → 摩耗・焼き付き
ケーブルの緩み → 振動による断線リスク
小さな積み重ねが、大きなトラブルを防いでくれます✨
今日の点検内容・結果
気づき・異常の有無
次回点検の予定
必要な部品の手配
などを日報にまとめ、チームで共有します。
この日々の“記録の積み重ね”こそが、
水力発電所の長寿命運転を支える財産です📚
いい部分だけではなく、
「正直ここは大変だな…」というポイントもお話しします。
冬:雪道運転・凍結・極寒の現場🥶
夏:ダムサイトは意外と暑く、虫も多い
大雨:河川増水時は緊張感MAX
自然の中で働くということは、
自然の厳しさとも付き合うということでもあります。
山道での通勤
発電所からさらに奥の設備まで車で移動
場合によっては徒歩・階段で長い距離を上り下り
体力面でのタフさも、ある程度必要です💪
突然のアラーム
停電を伴うトラブル
大雨・増水中の設備対応
そんなときは、
冷静さと判断力が求められます。
「何を優先し、何を止めるか」
「人の安全を最優先しつつ、設備をどう守るか」
マニュアルだけではなく、
現場経験に基づく判断力が試される瞬間です。
大変なことも多い水力発電メンテナンスですが、
それ以上に**「やっていてよかった」と思える瞬間**があります。
どんな天気の日も、
世の中が休日でも、
家や会社、病院、信号機、インフラ…。
私たちが見守っている設備から、
毎日当たり前のように電気が送られていきます。
「あのダムの向こうで今日も安定して発電できている」
=「どこかの街の暮らしが安定している」
そう思うと、
自分の仕事が社会に直結している感覚を持てます😊
水力発電は、
長寿命
安定稼働
CO₂排出が少ない
という、「ベテラン選手」のような存在です。
華やかな新技術ではないかもしれませんが、
**日本の電力を長年支えてきた“縁の下のエース”**と言ってもいい存在。
そのエースを、
これからも長く元気に働かせてあげるのが、
水力メンテナンスの使命だと思っています💪
水力発電所は、
大規模な火力発電所と比べると、
比較的少人数で運営されていることが多いです。
だからこそ👇
“顔の見えるチーム”で働ける
一人ひとりの役割がはっきりしている
現場の意見が反映されやすい
という良さがあります。
何かあったときに、
「よし、みんなで何とかしよう!」
と腹をくくれるチームで働けるのは、
とても心強いです😌
最近の現場では、
監視データのクラウド化
状態監視システム(振動・温度の常時モニタ)
ドローンによるダム・水路の点検
タブレットを使った点検記録
など、デジタル技術の導入が進んでいます。
データがいくら増えても、
最後に判断するのはやっぱり人間です。
「この数値変化は、危険な兆候か、許容範囲か」
「今すぐ止めるべきか、次回点検まで様子を見るか」
こうした判断には、
設備の癖を知っていること
現場を自分の目で見たことがあること
が大きく影響します。
だからこそ、
「アナログの感覚」+「デジタルのデータ」
この両方をバランスよく使える人材が、
これからますます求められていくと感じています💡
水力発電メンテナンスは、山間部の発電所で設備を守る仕事
日常点検・定期点検・動作試験・清掃・記録…地道な積み重ねが電気の安定供給につながる
天候・自然・トラブル対応など大変な面もあるけれど、
「灯りを消さない」「再エネを支える」という大きなやりがいがある
デジタル技術を取り入れつつも、最後は“人の感覚と判断”が武器になる
もしこの記事を読んで、
「水力発電って、思ったより奥が深いな」
「インフラを守る仕事ってかっこいいかも」
「山の中の発電所で働くの、ちょっと憧れる🌲」
そんなふうに感じてもらえたら、
水力発電メンテナンスに携わる者としてとても嬉しいです😊
いつも何気なく使っている電気の向こう側には、
ダムの水の音と、タービンの回転音の中で働いている人たちがいる。
そんなことを、ふと頭の片隅に置いていただけたら――
今日も現場で点検している仲間たちの励みになります💪✨
水と電気の間で、
これからも静かに、でも熱く。
私たちは水力発電所を守り続けていきます💧⚙️⚡
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~“健康診断”~
「水力発電」と聞くと、
大きなダム、美しい湖、山の中の自然…。
そんな景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実は、その静かな水面の下やダムの奥には、
24時間フル稼働で電気を生み出す“巨大な機械の心臓部”が隠れています⚙️
そして、その心臓を止めないように見守り、
長く安全に動かし続けるのが、「水力発電メンテナンス」という仕事です。
今回は、
水力発電所の仕組み
どんなメンテナンスをしているのか
なぜメンテナンスがそんなに大事なのか⚠️
を、できるだけ分かりやすくお話してみます✨
まずはざっくり、仕組みからおさらいです
水力発電は簡単に言うと、
「高いところから低いところへ流れる水の力で、
タービン(羽根車)を回し、発電機を回転させて電気をつくる」
という仕組みです。
ダム・取水口:水を貯めたり、取り込んだりする場所
水圧管路:高いところから低いところへ水を導く“水の滑り台”みたいな管
水車(タービン):水の力で回る巨大な羽根車
発電機:タービンの回転を電気に変える機械
変電設備:つくった電気を送電線まで送り出す装置
この一連の設備が、
毎日黙々と動き続けることで、
私たちの生活に安定した電気が届けられています
そしてこの“黙々と”を支えるのが、
日々のメンテナンスなんです。
「メンテナンス」と聞くと、
壊れたものを直すイメージが強いかもしれません。
でも、水力発電所の現場で大事なのは、
壊れる前に“異常の芽”を見つけて、
大きなトラブルに育てないようにすること
です。
日常点検(毎日・毎週レベル)
定期点検(年に数回〜数年おき)
更新・補修工事(部品や設備の寿命が来たとき)
それぞれ、どんなことをしているのか見てみましょう
日常点検は、いわば**発電所の健康診断の「問診とバイタルチェック」**のようなもの。
振動の値に異常がないか
温度が上がりすぎていないか
油圧・水圧・流量が正常範囲か
異音がしていないか(耳でも確認)
油漏れや水漏れ、錆びなどの兆候がないか
計器や監視システムで数値をチェックしつつ、
実際に設備の近くまで行って、
「音・匂い・振動・見た目」も含めて確認します。
最近は監視システムやセンサーが高性能になっていて、
中央の監視室からほとんどのデータが分かるようになりました
それでも、現場に足を運んで
「いつもと違う小さな音」
「微妙な焦げ臭さ」
「ほんのわずかな振動の変化」
などを感じ取れるのは、
やっぱり**人間の“経験と勘”**なんですよね
水力発電所は基本的に24時間稼働ですが、
年に数回〜数年おきに、**計画的に設備を止めて行う「定期点検」**があります。
発電機を停止し、カバーを開ける
軸受(ベアリング)の摩耗具合や油の状態を確認
ボルトの締まり具合をチェック(緩んでいないか)
コイルや絶縁部品の汚れ・ひび・焼けを確認
水車の羽根の摩耗・腐食・キャビテーション(※水の衝撃でえぐれた跡)を確認
必要に応じて部品を研磨・交換
水車の羽根にできる小さな傷やえぐれは、
放っておくとどんどん悪化して、
効率低下や振動増加の原因になります⚠️
だから、早め早めの補修がとても大切なんです。
内部に錆びや腐食はないか
漏水している箇所はないか
ダムゲートやバルブがスムーズに開閉するか
非常時にちゃんと動くか(試験運転)
ゲートやバルブは、
“いざというときに確実に動くこと”が命綱です。
普段はあまり動かない設備だからこそ、
**定期的な試験やグリスアップ(給脂)**が欠かせません
発電所を止めて点検するということは、
その間は当然電気がつくれないということでもあります。
電力会社全体の需給バランスや、
他の発電所の稼働状況との調整も必要です。
だからこそ、
「どの設備を、いつ、どのくらいの期間止めるか」
は、非常に重要な判断です。
夏や冬の電力ピークは避ける
河川の水量が少ない時期に合わせる
他の発電所の点検スケジュールと重ならないようにする
こうした調整を行った上で、
年間の点検計画を組んでいきます
現場の技術者は、
設備の状態(振動・温度・過去の傾向)
これまでの修繕履歴
部品の残寿命の推定
などを踏まえて、
「ここでいったんしっかり診ておくべき」
というタイミングを見極めるのです
もちろん、どれだけ気をつけていても、
突発的な自然災害
経年劣化の予想以上の進行
電気系統の思わぬ不具合
などで、トラブルが起きてしまうことはあります。
そんなときに重要なのが
日頃からの記録(点検履歴・計測データ)
設備ごとの癖や傾向の把握
トラブル時の対応マニュアル・訓練
です。
例えば、
「過去に似た症状が出たのはどういうときだったか?」
「この振動の波形は、あの部品が原因だったケースに似ている」
など、日頃蓄積してきたデータや経験が、
復旧の早さと正確さに直結します。
そして何より大事なのは、
「無理をして発電を続けない勇気」
です。
事故を未然に防ぐために、
あえて止める判断をすること。
それもまた、メンテナンスの大切な役割です
水力発電は、
CO₂排出が少ない
国内エネルギー(国産の水)を活用できる
再生可能エネルギーの中でも安定して発電できる
という特徴があります。
ただし、自然環境との共生も非常に重要なポイントです。
メンテナンスの現場でも
河川の水量・下流の環境への影響確認
魚道(魚の通り道)への配慮
ダム貯水池の土砂堆積状況の確認
作業で使う油や資材の管理
など、「発電」と「環境保全」を両立させるための工夫を日々行っています。
水力発電所は、一度つくると
50年、60年と長く使われる設備です。
その長い年月のあいだ、
トラブルなく・環境にも大きな負荷をかけずに運用し続けるには、
やっぱり地道なメンテナンスの積み重ねが欠かせません✨
ここまでお読みいただきありがとうございます
水力発電は、水の力を使ったクリーンな発電方式
それを長く、安全に、効率的に動かすのがメンテナンスの役割
日々の点検から、定期点検、大規模補修まで、
たくさんの技術者が電気の「安定供給」を支えている
メンテナンスの質が、発電の効率・安全性・環境性能にも直結している
普段の生活で、電気のスイッチを入れるとき、
ダムのことや水力発電所のことを意識する機会はあまりないかもしれません。
でもその裏側では、
山奥のダムや水路のそばで、機械の音と水の音を聞きながら働いている人たちがいる
ということを、ちょっとだけ思い出してもらえたら嬉しいです
そしていつかダム見学や水力発電所の施設公開があったら、
ぜひ足を運んでみてください♂️♀️
コンクリートの壁の向こう側で働く“水と機械の世界”は、
きっとあなたのイメージをガラッと変えてくれるはずです⚙️⚡
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